以前、粉飾決算について書きましたが、その続きです。
側近の方の判決も一通り出ましたね。舞台となった企業にも罰金刑が課せられ、まずは一段落といったところでしょうか。
ここで気になるのは、量刑です。
やはり、側近の方は前社長より刑は軽くすんだようですね。ただ、税理士資格を持つ人のみは実刑となりました。控訴したようですが。
この事件は、税理士を目指すものにとって他人事では済みません。
もし、税理士資格を取得して、今回実刑となった人と同じような境遇に立たされたら、自分ならどうしただろう、と考えると、かなり怖いものがあります。
私も商法上の大会社にいて、財務や税務を見てきた経験があります。正直なところ、社長は全く財務面には無頓着で、もし、粉飾していたとしても、絶対に気づかないだろうことは容易に想像できます。では、そのような場合で粉飾していたとしても、やはり社長は一番重たい刑を受けるのでしょうか?そして、全てを知っていた社員である私は、刑は受けないのでしょうか?
実務に携わっており、決算整理などをしていると、これで本当にいいのかな、とか、本当はこれではまずいのではないか、と思うことは時々あります。意図して数字を法令を逸脱して都合のいいように変えることはありませんが、監査や連結に間に合わず、結果として合っているかどうかわからない数字を強引に出してしまうケースは、私の経験上、全く無かったとは言えません。その後の監査もすり抜けてしまい、そのまま総会決議されてしまったのは、私の中では未だに、それでよかったのかどうか、はっきりした答えは出ていません。
そう考えると、この仕事も一寸先は闇ですね。会計事務所や税理士事務所勤務の方は、それほど神経を使うところではないかもしれません。顧問先の一企業にそれほど目を配れないでしょうから。しかし、一般企業に勤めてる方で、経理財務を担当していれば、粉飾は気づかないわけがないですし、自分の担当した決算整理ミスも当然わかるでしょう。多少のミスは仕方ない、でも、大きな数字のズレは見過ごせない。その線引きをどうするのか、永遠のテーマかもしれません。
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